写真 © Kenji Kobayashi
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上下歴史文化資料館

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2004

この資料館の前身となる旧岡田邸は、旧街道の中心的な位置を占めるものであり、町民の街並み保存の強い働きかけにより町が入手し、再生利用することとなった。旧岡田邸は、明治の文豪・田山花袋の代表作「蒲団」のモデルとなった岡田美千代の生家として知られており、文学史的な背景にも後押しされ、資料館へリノベーションされることとなった。

創建時より約100年が経過した建物は、幾度となく建築に手が加えられており、相当なダメージを受けていた。そこで一旦、曳き屋の技術の応用でファサードをサポートし、その後内部を解体し、脆弱な部分を補強しつつ、再構築を行った。

また、町内に点在する私設資料館や町並みを大きな意味での展示室と捉え、その全体をプロムナード資料館と位置づけ、本資料館を研究、エントランスの要として計画した。

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